平成27年8月  N0.36


 皆様には、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。4月に執行されました市議会議員選挙におきまして、再び選出いただきました。
 ご支援をいただいた皆様に心からお礼を申し上げますとともに、身の引き締まる思いでこれから4年間、市勢発展のために更なる努力をさせていただく新たな決意をいたしております。今回の統一地方選挙の特徴は、自治体消滅論に代表される、日本が本格的な人口減少社会に突入した中で行われた選挙だと思います。
 本市でも将来の人口減少への対応が迫られ、危機感が指摘されております。今日のような時代においては、政治的リーダーの才覚や手腕が今まで以上に求められると思います。我々議員も研鑽を積み、行政と対峙しなければならないと決意を新たにいたしております。
 同時に行われた市長選挙は、財政・まちづくり・福祉医療介護・教育・産業観光振興等、地域社会を維持し活性化し豊かで住みよい長崎を築くにはどうしたらよいか、誰に託すのかを決める選挙であり、長崎の将来像を考える好機であり、行政のトップの考え方を正す好機であり、そのチャンスを市民の皆様が投票の行動によってどう示すかが、問われる大事な選挙であったと思います。
 ところが、残念なことに、今回の選挙は無投票になりました。「成り手不足」は市民の選択肢を奪い、長崎の活性化、地方創生に水を差しかねない深刻な状況といえると思います。本来であれば、田上市政の持ち越し懸案事項であるMICE、新市庁舎建設、公会堂施設を中心とした長崎のまちづくりについて反MICE、半公会堂移転、廃止の盛り上がりの中で対抗馬が出馬し、争点化し、市長選を戦い選挙を経て市長に再選され、職務を遂行できる結果が得られたならば、今後の市政運営に一定の道筋がつけやすかったと思われますが、どう長崎を進化させるのか、長崎を維持、発展していくのか、市長の市政運営を検討してまいりたいと思います。
 私は長崎の生き残りには思い切った行政サービスの合理化、コンパクトなまちづくりが必要だと思います。市民・住民の皆様に負担や痛みを求めなければならない課題は少なくありません。
 財政状況は厳しさを増しています。歳入増を図り、歳出削減する努力が必要です。歳入については、各種税の収納率の向上、税の主たる負担者である18歳〜65歳までの実労人口の増加策、歳出に関しては(1)業務の見直し、事務事業の再編、整理統廃合、(2)人件費の削除、(3)民間委託の推進、(4)ITが進んだ現在、電子役所化の推進、(5)使用料・手数料の見直し、(6)公共施設のマネジメントの推進等を私の課題として今期も取り組んでまいりたいと思います。地に足のついた議論を尽くし、結果を出す努力をして参ります。皆様の厳しい応援をよろしくお願い申し上げまして、ごあいさつといたします。



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