N0.24


 後援会の皆様には清々しく新年をお迎えになられた事とお慶び申し上げます。
 昨年十二月十五日、教育基本法改正案が参議院本会議で、可決、成立いたしました。
 現行の教育基本法が、占領下の昭和22年3月に制定されて以来、約60年ぶりの改正であります。
 安倍内閣がかかげる「戦後体制からの船出」の第一歩と受け止めたいと思います。
 改正法の新しい理念は「我が国と郷土を愛する態度」「伝統と文化の尊重」「公共の精神」「豊かな情操と道徳心」などであり、特に戦後教育の中で軽視されがちだった教育理念であります。一部の人々は、愛国心が押しつけられはしないかと心配していますが、愛国心というものは押しつけられて身につくものではなく、日本の歴史を学び、伝統文化に接することにより自然と養われるものだと思います。
 子供たちが日本に生まれたことを誇りに思い、同時に外国の歴史文化にも理解を示すことが必要であり、形式に走っている道徳の時間も、本来の規範意識を育む徳育の授業として充実させるべきだと思います。
 教職員には、法を守る規定が記されております。国旗国歌法や、指導要領などを無視した一部の過激な教師の違法行為が許されないのは言うまでもありません。
 全国の教育現場は、今後、この法と向き合うこととなります。
 いじめなど事件と呼ぶべき問題や不祥事が相次ぎ、後手に廻って、不信を拡げた感があります。
 次は、この基本法に連動して、学校教育法など、関連した法律の改正審議が始まります。
 日常の教育現場に直接かかわってくるのはこれからであります。
 一般に近年の教育は荒廃しています。いじめ・校内暴力で学校が荒れ、子どもが、学ぶ意欲を失いかけている。地域や家庭の教育力も低下している。自己中心的な考え方が広まり、種々の事件等が発生している。これ等現在の教育界のマイナス要因が、この基本法改正の後押しをしたものと考えます。公教育の再生を目指す、政府の教育再生会議は、緊急提言をまとめつつあります。会議の成果に期待したいと思います。
 安倍首相が述べているように
 日本人が、自信と誇りを持てる「美しい国」づくりの基本は教育であると思っております。安倍首相が、あえて教育改革と言わずに、「再生」という言葉を使った意味がよく分かります。それ程に、教育の荒廃は進んでいます。
 この基本法改正を契機として戦後教育の歪を正し、健全な国家意識をはぐくむための思い切った再生を、期待します。私も微力乍ら、同じ考えをもって、今後、発言行動して参る決意を新たにしております。


長崎さるく博  成功を協調

 12月定例議会では20名の議員が一般質問を行ない、活発な議論が展開された。
 その内、特に「長崎さるく博」について強く関心を引かれたので触れてみたい。
 市長は212日間の日本ではじめてのまち歩き博覧会、長崎さるく博は盛況のうちに終了し、約3万人の市民の温かいご協力により「延べ1007万9千人の参加をいただいた」と、成果を強調し、課題についても言及した。


○成果

  1. まち歩きを主体とする各種イベントを市民が企画し、実施し、その成果を市民が得るという「長崎方式」のイベント方針を確立し、「長崎さるく」という独自のまち歩きスタイルを創り上げた。
  2. 市民にとって長崎の歴史や文化を再発見する格好の機会となり、長崎の都市魅力の向上につながった。
  3. 行政と民間、市民と連携を図り実施されたという点。「さるくホットステーション」「さるく茶屋」「さるく見聞録」が円滑に運営され、まち歩きの魅力が高まった。
  4. 市民自らが市外の人々に情報発信するという「市民発信広報」の方式を取り入れ。長崎さるく博の認知度が高まった。

○課題

  1. 「さるく観光」の定着に向けて観光客に分かり易いガイド派遣や、通さるく等の予約受付業務の窓口の一本化と拠点となるガイドステーションの設置
  2. 「さるく観光」に対応したコース及びマップの見直し検討
  3. 地元や商店街のもてなしを含むコース自体の魅力アップ並びに地域資源・地域イベントとの連携
  4. 参加者層の拡大を図るため、次世代を担う子供が楽しめるような工夫や仕掛けが必要
  5. コースまで、コース途中の誘導サインの整備、主要な紹介ポイントの説明板の充実

 以上「さるく観光」を継続することを前提に最善の努力を傾注すると述べた。
 吉原孝は、「長崎さるく博」が長期的視点からも市民参加型のまちづくりに取り組む契機になったと思う。一過性のイベントに終わることなく内容を更に充実した継続は必要であると考える。答弁も良として、今後の本市観光振興に、以下の項目について行政に要求して参りたいと思う。

  1. ランタンまつり、くんち、帆船まつり等のイベントが年中開催されるイベントシティ長崎
    (3月・5月・6月のイベントを創り出す。)
  2. 国際観光、特に近隣国観光客の誘致計画の促進
     ・通訳ガイドの育成、外貨によるショッピングの利便性向上
     ・九州が一体となった誘致の強化
  3. インフラの整備
     ・長崎新幹線による関西以西の時間短縮による集客増
     ・コンベンション施設整備による国際会議、全国大会の開催
     ・マンション建設等に無秩序な開発を避け、景観を保持し、観光資源との共存を図る。

 吉原孝は、長崎さるく博は市民に長崎の魅力を再発見してもらう点で意味があったと思う。これからは、さらに充実発展させ官民一体となり経済効果を生む仕掛けについて、真剣に知恵を出さねばならないと思う。



議会質問Q&A

吉原孝は九月議会において自由民主党を代表して26回目の一般質問を行なった。
今回は2年前本市が制定した「長崎市安全・安心まちづくり条例」の実施状況と銅座川の治水対策について質した。
銅座川の暗きょについては撤去の確認がなされ、今後の整備の方向性が示された。
安全・安心条例については、小学校区毎の子供を守るネットワーク事業の成果は、一定評価はするが、他の施策については、課題を残している印象を受けた。
質疑の中で次の項目について要望を行った。

 一、防犯街灯設置の迅速化
 一、防犯カメラ設置事業創設
 一、一戸一灯(門灯30分点灯延長)運動
 一、婦女子への防犯ブザー無料貸出
 一、防犯設備士派遣事業の創設

以下主な質疑の内容を報告する。

◎安全・安心まちづくり条例

Q:2004年10月1日より施行の「安全・安心まちづくり条例」制定後の施策は?

A:市内の幼稚園、小学校及び保育所に、非常通報装置を設置し、希望する全ての児童に防犯ブザーを貸与している。
条例制定の啓発チラシ2万枚配布、小学校区に、自治会、PTA、育成協、老人会、警察の協力で、子どもを守るネットワークを立ち上げ、パトロール活動等で情報の共有化を図り、成果を上げている。又、安全・安心まちづくり推進本部を設け、啓発促進、地域活動、環境整備の有効な施策、検討を行なっている。

Q:児童の事件、不審者に対する情報の発信は?

A:県警では防犯情報を関係機関や学校に対し、メールやファックスで配信する「もってこいネットワーク通信」を実施している。
又、事件情報をリアルタイムで、携帯電話に発信する安心メール・キャッチくんのサービスも始めている。

Q:ネットワーク事業を実施し、市役所所管に関する改善点は、ほぼ要望通り実現しているが、国道県道など県や県警など庁外所管については、対応が悪いが…

A:本市行政区域の中で県、国の所管の道路策については中核市でもあり、地方分権を含め、権限を本市に移譲していただく方向で進んでいるので、要望に答え易くなると考える

◎銅座川治水対策について

Q: 県営銅座駐車場の撤去、整備計画について、どうなっている?

A:平成18年度末をもって県営銅座駐車場の営業を終了し、平成19年度に解体撤去を行なうという回答を県より得ている。撤去後の整備計画は、中華街の入口、唐人屋敷出島など観光施設に近接しているので、調和のとれた整備が必要と考えている。地元と協議して、計画を策定する。

Q:正覚寺電停上流部の不法占用建築物への対応は?

A:県が実施している歩道整備と併せて、河川整備を実施、平成18年度補償交渉を行ない、平成21年度を完成目標としている。

Q:シシトキ川排水区の今後の計画は?

A:本計画は、中心部浸水を防止することを目的に、昭和60年6月事業認可を得て、整備を進めている。寺町の三宝寺から編笠橋までの、約190メートルの二つの区間については、今後平成20年度着工を目指し、地元と協議を重ねる。



平成18年度 役職です。

<党関係>
○自由民主党長崎支部 幹事長

<議会関係>
○総務委員会委員
○観光振興特別委員会委員
○青少年問題協議会委員

<その他>
○磨屋地区自治団体連合会長
○社会福祉協議会磨屋支部長
○桜馬場中学校区青少年育成協会長
○諏訪小学校施設開放運営協議会長
○諏訪小子どもを守るネットワーク会長
○諏訪小わくわくキッズクラブ代表
○消防第九分団後援会長
○長崎市ドライクリーニング協同組合理事長



編集後記

会報24号をお届けいたします。今号はいかがでしたでしょうか?
月ごよみ日ごよみは今回も都合で掲載できませんでした。
吉原孝の毎日は結構ハードです。しかし、何事にもプラス志向で取組み、支持者の皆様に信頼をいただけるよう健康に留意し、これからも元気一杯頑張ります。
皆様のご指導をお願い申し上げます。

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