NO.15(平成13年2月)

 後援会の皆様にはご清栄のもとすがすがしく新年をお迎えになられたこととお慶び申し上げます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 新たな歴史の扉を開く21世紀がスタートいたしました。
 長崎は江戸時代、海外に開かれた唯一の港として国際色豊かな出島文化を育み、また、太平洋戦争末期、原子爆弾による未曾有の惨禍を経験しましたが、先人たちの英知とたゆまぬ努力により大きく発展してまいりました。
 しかしながら21世紀を迎える今日、本市を取り巻く内外の社会、経済情勢はかつてない急激な変化をきたしております。
 予想を上回る高齢化と少子化の進行、環境問題の深刻化、情報化の進展、グローバル化の波、価値観やライフスタイルの多様化などの変化が起こっております。
 このような時代の流れに対応するため、行政は都市づくりの舵取り役として、都市発展のビションを描き、行政の施策を通じて都市で繰り広げられる多様な都市活動を調整、誘導、推進していくことが求められています。
 私は都市づくりは一日ではできないと思います。永い歳月を重ねて、そこに住む人、働く人、訪れる人、都市で活動する全ての人や企業や団体などの手によって熟成されるものだと思います。
 都市づくりを進めるうえでは、市民一人ひとりの意志を大切にすると同時に、大多数の市民の意向を反映したものとすることが求められます。
 そのため市民一人ひとりに、社会の構成員として、地域に関わる問題や公共的な課題への理解を深め、自発的、自律的に行動することが求められると考えます。
 都市づくりのみならず、行政一般について納税者として自己責任を感じていただくのが良識ある市民であると思います。
 私は良識ある市民の皆様の代表として、行政に対してこれまで同様に是々非々の立場で、発言して行動してまいります。

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