NO.12(平成11年前期)

 後援会の皆様にはつつがなく新年をお迎えになられた事と拝察申し上げます。
 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 さて、経済環境は厳しい局面にあります。日本経済がどん底からはい上がるために必要な条件は、バブルで日本経済に出来た悪性腫瘍を思い切って切除することであります。同時にバブルでついた贅肉を落とすことだと思います。ついでに不労所得の夢を追いつづけ一時は萎えかけた勤労精神を取り戻すことだと思います。
 バブル崩壊後の不況対策として打ち出された大減税と公共事業の結果、経済にとってカンフル剤・痛み止めにはなっていても財政は寒々しい荒地になっております。
 国と地方を合わせた長期債務残高(借金)が、この三月には約580兆円に達します。国内総生産(GDP)の113%になり、世界最大の財政赤字国であります。
 将来消費税の大増税と大インフレしか道が残っていないとすれば、私たちの行くところは本当に暗いと思います。本市財政に目を転じれば、平成10年一般会計歳出1966億の規模に対し、地方債残高(借金)は2028億、年間の元利返済が208億であります。水道、下水道、市立病院、駐車場会計を含めると借金3504億、元利返済は実に444億、1日に換算すると9600万円となるのであります。
 対策として、行政改革を断行し、歳出の伸びをゼロ、公務員給与の伸びもゼロ、公共事業もゼロとしても相当の借金がなければ運営が出来ないのであります。早急な是正策は必要です。
 行政をチェックする議員の責任の重大さを痛感致します。今ほど政治が国民・市民の信頼に答える時を知りません。政治のなすべき仕事は山積しています。無党派層の増加は国民 ・市民の改革ヘの熱望と現実政治との温度差を表わし、その責任は政治の側にあると思います。政治が新しい展望を拓くべきだと思います。
 今こそ政治家の資質と良心が問われている時はありません。私は浅学非才ではありますが、市政が市民本位公平公正に行なわれるべく、皆様の代弁者としてこれまで以上に熱い情熱をもって行動すべく、行政の将来展望を拓くべく、再度立候補の決意をいたしました。
 皆様の暖かい御支援を心からお願い申し上げましてごあいさつといたします。

back